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a+u 2023年3月号

2,852円(税込)

Content
ヘザウィックによって1994年に設立されたこのスタジオは、様々な規模と種類のプロジェクトを手掛けながらも、創設者のバックグラウンドである素材の可能性を純粋に探究する造形デザインに根ざし続けている。そして、ものを手で扱い真摯に向き合うことで得られる「素材への共感」を一貫させた設計を行なっている。「ものづくりが建築から切り離され、切り捨てられた建設の世界において」、ヘザウィックは「大きな建物をデザインする人々に紛れ込んだつくり手である」と自称する。精巧な工芸品にたいするのと同じ態度をもって建物に対峙すべきというヘザウィックの信念は、本誌に掲載した18作品にも明らかである。手のスケールからそのまま建物へと移るその思考は、植物の種が川岸に降り立ったような上海万博英国館や、植木鉢がランドスケープを形成するニューヨークのリトル・アイランドなど、多くの作品に顕現する。こうしていま彼のスタジオは、建築がいかに人間との感情的つながりを生みだし、「魂が宿る」という定義しがたい質を獲得するかへの探究へと向かっている。 (編)

外灘金融センター

ボンベイ・サファイア蒸留所

英国館

マテリアル・ハウス

寺院

ガイズ・ホスピタルのボイラー・スーツ

インタヴュー:
「偽り者──建築デザイン界のつくり手」 
トーマス・ヘザウィック、片岡真実との対談にて

グーグル・ベイ・ヴュー

南洋理工大学ラーニング・ハブ

ウールベディング・ガラスハウス

マギーズ・ヨークシャー

エッセイ:
科学、建築との感情的なつながりの背後にあるもの 
ルース・コンロイ・ダルトン

リトル・アイランド

天安1000樹

ツリー・オブ・ツリーズ

エデン

ツァイツ・アフリカ現代美術館

コール・ドロップス・ヤード

海南パフォーミング・アート・センター

エッセイ:
麻布台ヒルズ
大都会東京の中心に「モダン・アーバン・ヴィレッジ」をつくる 
ヘザウィック・スタジオ

インタヴュー
辻慎吾

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